アクセサリーやキーホルダーなどを販売したいときに必要になる台紙。印刷したいけれど、どうしたらいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、型抜き印刷とも関係が深い台紙について解説していきます!
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台紙とは
台紙とは、土台の役割を担う用紙のことです。写真やシールを貼る土台となるほか、商品を支えるための土台としても使用されます。
台紙の種類
アクセサリー台紙
アクセサリー台紙とは、アクセサリーを固定するための小さな穴が開いた台紙のことです。穴が開いただけのものから、型抜き加工や印刷、箔押し加工が施されているものまで様々です。アクセサリーを支えるためのものですが、台紙のデザインによって可愛らしさや高級感を演出できます。アクセサリーの特徴を際立たせる重要な役割を果たします。
商品台紙
商品台紙とは、化粧品のサンプルや缶バッチなどを固定したり強調したりするための台紙です。1枚の用紙に切り込みを入れるタイプや商品の形に型抜き加工するものなど、商品によって様々です。アクセサリー台紙と同様に商品を固定するために使用されますが、デザインや形を工夫することで、購買意欲を高める効果も発揮します。
ヘッダー台紙
ヘッダー台紙とは、ビニールなどに包まれている商品の上部に取り付けられる台紙のことです。ヘッダーの「文書の用紙の上部に定型として印刷されるタイトルや日付などの文字列」(デジタル大辞典)という意味からこの名称がついていると考えられています。ヘッダー台紙には主に商品名が記載されており、上部に穴が開いた状態でフックなどに掛けることができる仕様が主流です。
工作用台紙
工作用台紙とは、こども向けの工作キットなどで、用紙につなぎ(ブリッジ)を付けた状態で型抜き加工をした台紙のことです。台紙から切り離すと工作として遊ぶことができます。
つなぎ(ブリッジ)についてはこちらのコラムをご確認ください!
シール台紙
シール台紙とは、シールを貼るための土台となる台紙を指すことが多いですが、シールが貼られているシールシートの状態を指すこともあります。
台紙には上記以外にもスタンプラリー台紙や試験用台紙など多くの種類があります。使用用途によって呼び名が変わるのも台紙の特徴かもしれません。
台紙におすすめの用紙
ボンアイボリー+
ボンアイボリー+は、王子マテリア株式会社が販売している高白色・高光沢・インキ速乾性を兼ね備えた青味系の高級両面コートの板紙です。印刷発色が良く、耐久性も高いため、折れにくく丈夫です。厚みの種類も多く、両面印刷ができるため、台紙の表裏両方の印刷にこだわりたい方におすすめです。
JETエース
JETエースは、日本製紙株式会社が販売している板紙の一種です。こちらもボンアイボリー+と同じく耐久性があり丈夫な用紙です。涼やかな印象を与える上質な片面コートとなっており、印刷適正も高いです。厚みの種類はボンアイボリー+より少ないですが、価格が安く、比較的低コストで製作することができます。また、この用紙以上にコストを抑えたい場合は、裏面が鼠色になっているJETスターがおすすめです。
アラベール・ヴァンヌーボ
特にアクセサリー台紙におすすめなのがアラベールとヴァンヌーボです。アラベールは高い印刷適性と発色性を持ちながらも柔らかい風合いがあり、素朴ながらも品のある印刷仕上がりとなる用紙です。ヴァンヌーボは風合いが豊かで、印刷具合によって微妙なニュアンスの光沢が出るため、表現豊かな印刷仕上がりになります。
どちらもそれぞれの良さがありますが、アラベールは比較的印刷の色が沈みやすく落ち着いた印象になるため、ナチュラル感を演出したい場合におすすめです。厚みの種類も多く、特殊紙の中では比較的安価なため、初めての方でも挑戦しやすいです。
ヴァンヌーボはアラベールの厚みの種類よりは少ないですが、名刺くらいの厚さまで対応できます。また、アラベールよりも用紙の塗工料が多いため、発色が良く高級感を演出できます。アクセサリーの特徴に合わせて、どちらの用紙が良いか比較検討するのがおすすめです!
台紙は厚紙じゃないといけないの?
「台紙というと厚紙じゃないといけないの?」と思われる方も多いですが、そうではありません!先述したようにアクセサリーや化粧品サンプルなど軽量のものを固定する場合は、厚紙以外でも大丈夫です。ただし、固定するという観点からも、四六判110㎏以上あると安心です。
台紙印刷において行われる型抜き加工
プロッタ加工
アクセサリー台紙に小さな丸い穴を開ける場合や、化粧品のサンプル台紙にサンプルを挟み込むための切り込みを入れる場合は、主にプロッタ加工が用いられます。プロッタ加工は、小さな型抜き加工が得意だからです!
プロッタ加工についての詳細はこちら
トムソン加工
ヘッダー台紙や工作用台紙などの加工は、トムソン加工によって行われます。ヘッダー台紙の場合、上部の丸部分の加工と、折り曲げやすくするための筋入れ加工を同時に行う必要があるため、この方法が用いられます。また、工作用台紙の場合、台紙と工作キットをあえて繋げておく必要があるため、トムソン加工が適しています。
トムソン加工についての詳細はこちら
その他、数量などの条件によっても加工方法は変わってきますが、台紙の特徴に合わせ、加工をおこなっていきます。
まとめ
- 台紙とは写真やシール、アクセサリー、化粧品サンプルなどの商品の土台として使われる用紙のこと
- 台紙の種類は、アクセサリー台紙や商品台紙などがあり、使用用途によって呼び方が変わる
- 台紙印刷におすすめの用紙はボンアイボリー+やJETエースなどの板紙からアラベールやヴァンヌーボなどの特殊紙がある
- 台紙は必ずしも厚紙である必要はないが、四六判110kg以上が推奨される
- 台紙印刷における型抜き加工は、アクセサリー台紙や化粧品のサンプル台紙などはプロッタ加工で行われ、ヘッダー台紙や工作用台紙などはトムソン加工で行われる
お客様のご希望に合わせて最適なものを提案させていただきます!ぜひお気軽にご相談ください。